パチンコ業界からの転職は難しいのでしょうか?
ぼくは2022年と2013年にパチンコ業界から転職しました。
一度パチンコ業界から転職→出戻り→再度パチンコ業界外へ転職という流れです。
個人的感想として、この約10年で転職市場は大きく変化していました。
どのような点が変わったのか。
実際に経験したことを、お伝えしていきます。
- パチンコ業界からの転職を考えている方
- 過去に転職して、再度転職しようとしている方
このような方には参考になると思います。
ぜひ最後まで読んでみてください!
10年前との違い
10年前と転職市場はどのように変化したのか。
その変化は以下の通りです。
なぜこのように変化したのでしょうか?
それには社会的な変化(外的要因)と自分自身の変化(内的要因)が関わっていると言えます。
では具体的にどのような変化があったのでしょうか。
ひとつずつ見ていきましょう!
パチンコ業界に対して
まずパチンコ業界への印象の変化についてです。
10年前に転職した際にはパチンコ業界を下に見られる風潮がありました。
2022年に転職した際にはその風潮はなくなっていたと感じます。
なぜそのような変化があったのか、個人的な見解も合わせて解説していきます。
10年前(2013年)
10年前に転職したとき、パチンコ業界からということを下に見られました。
「経験がない」
「スキルがない」
「役に立たない」
「同世代の人たちより出遅れている」
面接のときにこのようなことを言われました。
今にして思えば、どういう権利があってこんな発言をしているんでしょうね。
当時の面接官たちよ、教えてくれ。
そんななかで「パチンコなんて」という目線があったことは覚えています。
どんな仕事であれ、みんな真面目に働いているだけだと思うんですけどね。
2022年現在
2013年当時はパチンコ業界を下に見る風潮がたしかにありました。
しかし、2022年に転職した際にはそういった目線はなくなったと感じました。
実際、面接の際には言われたことは次の通りです。
「パチンコ業界って儲かってないんですか?」
「顧客層から見ても当社でも生かされそうですね」
「どのような経験を積みましたか?」
このようなことを聞かれました。
どれもパチンコ業界を下に見ている感じはしないですよね。
たまたま面接官がそうだっただけかもしれませんが。
なぜそういう風潮はなくなったのでしょうか?
その背景
なぜパチンコ業界を下に見る風潮はなくなったのか。
個人的に以下のように考えました。
- 職業差別がなくなってきた
- そもそもパチンコ業界に興味がない(知らない)
- 転職へのイメージの変化
これは実際に転職活動をしていて肌で感じたことです。
解説していきます。
職業差別がなくなってきた
パチンコ業界が下に見られる風潮がなくなった背景には「職業差別がなくなってきた」ことが挙げられます。
昨今はダイバーシティという言葉が聞かれるようになりましたね。
社会全体に「多様性を認めよう」という動きが世界的に広がっています。
そのなかにはもちろん「職業に対する偏見」をなくすことも含まれます。
働いてお給料をもらっているなら、どんな仕事であれ立派ですよね。
それを下に見ていいはずがありませんし、僕自身もそう感じます。
そう考えると10年前の方が変だったなぁとも思います。
「パチンコ店員はなんのスキルも身につかない」
「遊んでいるのと同じ」
「あってもなくても同じ」
面と向かってそう言われました。
悔しかったですね。
僕は僕なりに頑張って仕事していたつもりでしたし。
今にして思えば、面接官も社会そのものも未熟だったのかなと思います。
繰り返しになりますが、どんな仕事でもきちんとお金をもらってやっている以上、立派だと思うんです。
だから職業だけを見て、下に見るようなこと言っていいはずもない。
今職業差別がなくなってきたということは、社会全体が成長しているのだと思います。
職業差別について思うところについてはこちらの記事でも書いています。
興味があればこちらも読んでみてください。
そもそもパチンコ業界に興味がない
パチンコ業界を下に見る風潮がなくなってきた理由として「パチンコ業界に興味がない」ことが挙げられます。
現在パチンコ業界は衰退産業とされ、参加人口も年々減少しています。
特に若年層には顕著な「パチンコ離れ」が見られます。
そうなると若い人ほどパチンコについて知らない状況になってきます。
面接官には20代の方も多くみえました。
面接官にパチンコ業界は衰退していることを説明したとき
「知らなかった」
「意外です」
「パチンコ屋さんってよく見るし、儲かっているものだと思いました」
ということもよく言われました。
その発言が僕にとっては、衝撃的でした。
「そんな風に思われていたなんて!」と感じたからです。
なぜそのような見られ方をしているんだと考えたところ「そもそも興味がないんだ」と気づきました。
パチンコ業界について知らない人が多くなっている。
確実に10年前よりも衰退しているんです。
まるでタピオカ屋さんが消えていくように、人々から飽きられて。
あたかも畳屋さんのように、需要がなくなってきている。
そうなれば人々はその業界の内情にも興味を失います。
下に見られなくなったのは、イメージが向上したわけじゃなくて、興味がなくなっているからだと言えます。
転職へのイメージの変化
ここまでは、パチンコ業界が下に見られなくなったことを解説しました。
もっと大きな視点でみると「転職へのイメージの変化」も挙げられそうです。
10年前はまだ「転職」にはネガティブなイメージがありました。
2013年当時から終身雇用・定年制度の崩壊が声高に叫ばれていました。
しかしそれでも社会は「転職して当然」とまでは至っていませんでした。
それと比較すると現在はかなり転職に対するイメージが変わりましたね。
- 自分に合わない職場は積極的に離れるべき
- キャリアアップを目指すなら転職すべき
- 転職してもいい
このような風潮に変化してきたと感じます。
大きくは2019年頃より本格的に施行された「働き方改革」が影響しているでしょう。
「ブラック企業」は2013年当時でも大きな問題となっていました。
しかし、現在のように本腰を入れて改革していなかったことを覚えています。
現在はそのイメージは覆されました。
ブラック企業からは積極的に離れよう=転職は悪いことじゃないが今のスタンダードですよね。
このようにそもそも転職に対するイメージが変わったことも、理由として挙げられます。
さて、ここまで書いてきましたが、これらは社会の変化が原因になります。
いわば外的要因ですね。
でも、下に見られることがなくなった理由には僕自身にも原因があるでしょう。
この内的要因には、どのような変化があったのでしょうか。
ここからは、その点を深堀りしていきます。
個人的変化を考える
すでに書いた通り、2013年に転職したころよりも現在は「パチンコ業界からの転職」を下に見られることはなくなってきました。
それは僕自身の肌で感じたことです。
では10年前とどのように変化したのか、個人的な変化についても考えてみましょう。
転職活動をする上で、自らの変化も重要な要素です。
このパートを参考にして、ぜひ「あなた自身の10年前からの変化」も考えてみてください。
僕に起こった変化を追うために10年前の状態をお伝えします。
- バイト経験しかなかった
- 自分とは合わない環境を選んでいた
- 自分自身を内観できていなかった
これらの問題を解決したことが、大きな変化をもたらしたと考えています。
解説していきます。
バイト経験・正社員経験
10年前と変化したことの一つめは「正社員経験」が出来たことです。
10年前はバイト経験しかなかったですが、そのときの転職活動から正社員経験ができました。
正社員経験の有無は現在(2022年)の転職市場でも重視されると感じました。
ここでひとつお伝えしたいのは、正社員の方がバイトよりも偉いということはないです。
雇用形態の違いで人間的価値が変わるわけではないですからね。
しかしながら、客観的事実としてバイトと正社員には責任や働き方に差異があります。
少なくとも転職市場では、そのように考えられていることはまぎれもない事実です。
バイト経験しかないということは、それだけ必要とされていない人材と面接官に受け取られます。
やはり正社員として働いているか否かは大きな判断基準になるのが実情です。
自分と合わない環境を選んでいた
10年前と変わったことというと少し違うのですが、今回の転職活動で変えたこともあります。
それは「自分に合う環境を選んでいく」ということ。
10年前は自分には
- どういうところが合うのか
- どういう仕事がしたいのか
- どんな人とやっていきたいのか
このような考えがまだ足りませんでした。
結果として、自分とは合わない環境を選んでしまっていたと思います。
自分と合わない環境では能力は発揮されませんし、当然、評価もされません。
結果的に常に無理をしながら仕事することになりました。
その点を改善し、まず自分にあっていることや向いていることやりたいことと向き合いました。
そうすることで、やりたいことや反対にやりたくないこと出来ないことなども明確になりました。
結果、自分に合う環境を選ぶことができました。
これは10年前との大きな変化です。
自分自身を内観できていなかった
まずやるべきことは「自分自身を内観する」ことです。
僕は10年前の転職の際に、内観がしっかりと出来ていませんでした。
その反省から自分の掘り下げをしっかりと行って、転職活動を行いました。
それが転職活動の第一歩かもしれません。
- 転職した先でどうなりたいのか
- どういった環境に身を置きたいのか
- どのような条件で働きたいのか
まずはこの部分をしっかりと考えなければなりません。
この変化があったからこそ、10年前の転職活動時とは見られ方も変わったと感じます。
もし、掘り下げを行わず転職活動をしていたら、やはり軽んじられていたのではないでしょうか。
10年前と変わっていないこと
最後に10年経っても変わっていないことも書いていきます。
これは「年齢を重視する傾向」です。
日本の転職市場は海外式を取り入れて、転職に対する考え方の変化は起こっています。
しかし、この年齢を重視する傾向だけは、まだまだ根深い問題だと感じました。
ここも変化が必要なはずですが、今現在も変わっていない部分でした。
この点はまた別の記事で詳しく書いていこうと思います。
まとめ
10年前の転職活動とどう変わったのかという記事でした。
このような変化が見られました。
また自分自身を内観することで、転職活動の軸が定まりました。
その結果、自分に合う環境を目指して転職活動を行えたと思います。
環境の変化は否応無しにおこります。
でも自分自身のことは自分で考えないと、誰も教えてはくれません。
自分と向き合うことはとても大変ですが、よりよい環境を目指すために、がんばってみてください。
それができれば、きっと良い環境に進めるはずです。
応援しています。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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